てのひらえほん

赤ちゃんは、お母さんにゆったりと抱かれ、優しい言葉に包まれ
ながら、穏やかな笑顔と温かな肌に触れて育ちます。
見る･聞く･触る･味わう･嗅ぐなど、五感の磨かれるもっとも根源的
な出会いが、このお母さんとの触れ合いでした。
ものをつかみ、動かし、音を聞くなど遊ぶ力のもとも、おもちゃの
原理もこの穏やかで温かな生活に根ざしています。

ままごと遊びは「生活体験」が出る遊びですから、ご家庭によって
遊びが違うのがおもしろいところです。
お人形に「好き嫌いしてると大きくなれませんよ〜」などと言ったり
家庭で自分が言われていることを遊びにしたりします。
子どもはみんなお母さんが大好きで、ままごと遊びの時に、誰もが
小さいお母さんになっているのでしょう。

３０年以上、作り続けている寺内定夫デザインのロボット。
愛嬌のある表情、優しい木肌はいまだに国産のブナ材です。
その他、小黒三郎さんのパズルや、日の出舎さんのドミノ
それぞれコンセプトは違いますが、どれも少量生産で
日本の作り手が心をこめて作りました。