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木のおもちゃのてらうち「てのひらえほん」プロフィール
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有限会社てらうちは木のおもちゃを作り続けて50年ほどになりました。
永く続けてきましたのでおかげさまで、「赤ちゃんの頃に遊んでいた」と言うお客さまや、親子代々に使い続けてくださっているご家庭も多くなりました。
私たちのおもちゃが初めて発表されたのは1950年代後半、まだ父・寺内定夫が美術学校在学中の頃になります。それから、私の兄が生まれたのをきっかけに、多くのおもちゃをデザインしました。その後、独自のデザイン、コンセプトが認められて広がり始め、日本橋高島屋さんとの取引開始より法人化。寺内定夫がデザインし、母・恵子が経営するスタイルになりました。
おもちゃを発表した当時は、日本が高度経済成長期にあり、おもちゃ市場も「売れるおもちゃ作り」のため各メーカーが販売競争していた頃です。
当時のおもちゃの「売れるおもちゃの3原則」と言われた「動く」「音が出る」「光る(強い彩色)」など、店頭で目を引くための強い刺激のおもちゃ全盛期にあって、わたしたちの「ほのかな」おもちゃは斬新だったことでしょう。
売れるおもちゃたちは店やでCMで、子どもたちにも人気になったのですが、実際の遊びの中で子どもはおもちゃが勝手に走り回るのを見てるだけだったり、遊びが受け身になってしまう傾向がありました。
そんなことではいけないと、寺内定夫が当時から語る言葉が「子どもが主役、おもちゃは脇役」。
これは子どもたちがおもちゃで遊ぶ時、遊びの中心はおもちゃではなくて、子どもなんだと言う意図で、今でも私たちのおもちゃ作りのコンセプトの1つになっています。
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玩具では初のグッドデザイン賞
選定を知らせる
1960年当時のパンフレット*製造木工所から申請 |
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1963年東京
日本橋の丸善で
大規模な個展を
開催。デザインが広く認められ始めた。 |
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1960年前後に私たちの木のおもちゃが受けた高い評価は、主にデザイン業界から賞賛されたのですが、寺内定夫はデザインだけでなく、より保育理論に裏づけされたおもちゃ作りをするため、それからは子どもの発達(手の労働)、子どもの感性の問題、美術教育など、乳幼児教育の分野での研究と活動を広げました。寺内定夫と私たちの木のおもちゃが、保育園・幼稚園・小学校などとつながりが強いのはそのためです。
そうして教育関係の方々からのアドバイスやご支援をいただいて、子どもの心とからだの発達を促す木のおもちゃを作ることへの自信を深めました。また何よりも保育、教育の現場の方との人間関係ができたことが、わたしたちがこの仕事を続ける上で大切なものになったのです。
現在でも寺内定夫は、保育士、教師のみなさん向けの講座・研究会を全国各地で開催しています。
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1932年 東京生れ
1946年 中国天津市より帰国
1957年 神奈川県玩具コンクール2位
1958年 多摩美術大学立体デザイン科卒業
1960年代 各地の職人に学びながら、おもちゃや保育遊具デザインに没頭する
1960年 デザインを初めて商品化した「積みこけし」を発売
1963年 第1回玩具作品個展 日本橋丸善画廊、japan design house 海外に作品紹介
1964年 第2回玩具作品個展 日本橋丸善画廊
1965年 アムステルダム現代世界玩具展 招待出品
玩具初の通産省グッドデザイン賞に数点が選定される
1970年代 地場産業育成などのデザイン活動から、次第に教育文化運動に傾斜する
1970〜72年 栃木県地場産業巡回指導及びデザイン審査員
1970〜71年 全国社会福祉協議会委託・金沢市民間保育研究助言者
1971〜87年 全国幼年教育研究協議会・研究世話人
1972〜74年 全国社会福祉協議会委託・川崎市公立保育研究助言者
1972〜73年 名古屋市輸出産業振興指導員
1972年 通産省巡回見本市船「新さくら丸」で世界各国に作品の展示紹介
1973〜75年 岩手県特産品デザイン開発嘱託
1973年 子どもの遊びと手の労働研究会創設委員
1973年 子どもの手の働きに関する生活調査(生活習慣、技術)
1974〜76年 (財)国民健康体力づくり協会特別専門委員会委員
1974〜75年 大阪市公立保育所研修教材研究部講師
1974〜89年 子どもの文化研究所委員
1976年 子どもとつくる生活文化研究会創設 代表世話人
1976年 第3回玩具作品個展 日本橋高島屋
1978年 muveszet(ハンガリー美術誌)が作品紹介
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1980年代 保育者・教師との実践研究がすすみ、大学講座が増える
1980年 第4回玩具作品個展 ギャラリーアルカンシェル
1980〜81年 高知大学教育学部非常勤講師
1985〜90年 青山学院女子短期大学児童教育学科非常勤講師
1986年 工作教育の実態調査「心に残る工作教育」
1987年 子どもの五感に関する調査「感性が危ない」
1988〜93年 日本おもちゃ会議常任委員
1988〜 兵庫県年輪の里玩具デザインコンクール審査委員
1990年代 いじめや不登校問題を克服する感性教育運動に取り組む
1990〜91年 武蔵野市社会教育母親教室講師
1990〜06年 財団法人文民教育協会・子どもの文化研究所所長
1990〜92年 子どもの感性に関する生活記録収集
1991〜92年 日本女子大学大学院家政学研究科非常勤講師
1992〜93年 日本おもちゃ会議事務局長
1994〜 感性教育川崎研究会、品川研究会 発足
1995〜 共栄学園短期大学児童福祉学専攻非常勤講師
寺内定夫の現在も販売中の本
「ほほえみと大空のおもちゃ」 国土社 税込1,545円
「感性があぶない」 毎日新聞社 税込1,340円 *保育学会日私幼賞受賞作品
「さよならウサギ」 すずき出版 税込1,680円
「花ひらく3歳」 PHP研究所 税込1,260円
「絵で聴く 子どもの優しさ」 萌文社 税込1,890円
「ねっ! 語らいの子育て」 童心社 税込1,260円
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私たちは1970年代前半から東京都世田谷区で、おもちゃ作りを続けてきましたが、2007年2月、神奈川県横浜市の「センター南」駅前にこじんまりとした工房兼ショップをオープン。これまでお客さまからご要望の多かった、おもちゃ作りの工程をごらんいただけるように致しました。仕上げ工程や色染め工程のみですが、実際の手仕上げの作業工程をごらんいただいて、手間をかけた手仕事を実感していただいております。
私たちのように国内の小さな木工メーカーはどこも同じような厳しさと思いますが、私たちは親子2代で50年ほど、同じおもちゃを作り続けること、販売していくことの難しさを感じます。こうした手仕事を残せるよう、今後ともみなさまのご支援をよろしくお願い致します。 (文・二代目/寺内 建)
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